8月中旬 白桃の生育状況

産地レポート

2022.8.25

桃のシーズンも終盤となりました。
皆さんはもう岡山の桃を食べられましたか?

はなよめ、白鳳(はくほう)、清水白桃(しみずはくとう)、おかやま夢白桃(ゆめはくとう)、白麗(はくれい)など、たくさんの品種が入れ替わりながら登場してきましたが、そんな岡山の桃も残すところ少しです。
これまで数カ月にわたって桃の生育状況を紹介してきましたが、清水白桃は出荷も終わり、いよいよ白皇(はくおう)が出荷を迎えます。

ゆっくりと育ってきた白皇もついに収穫。
その模様をご紹介します。

前回の様子は以下で見られます。
「7月下旬 白桃の生育状況」
https://okayama-craft-fruit.com/news/2022/08/04/503/

では白皇の様子です。

白桃

前回までは少し小ぶりで、緑色の印象があった白皇ですが、大きくて立派な白桃に育っています。
目を引くのは、なんといっても美しい白さですね。
袋を掛けていたおかげで傷はほとんどなく、すべすべと滑らかな見た目になっています。
白皇は清水白桃と比べても、より白い果皮が特徴です。
白皇に掛ける袋は、内部にパラフィン紙が使用されており、桃のみずみずしさも保っています。

白皇に掛ける袋

気になる糖度はなんと16度!
一般的に、桃の糖度は12〜13度ほどあれば優れている中で、驚くべき高さです。
白皇は近年登場したばかりの岡山オリジナル品種ですが、とても強い甘みに、豊富な果汁で、岡山白桃のなかでは比較的しっかりとした果肉です。
さらに収穫が他の桃よりも遅いため、時期をずらして楽しめるなど、とても期待されている品種です。

強く握ると傷んでしまうため、丁寧に収穫します。

丁寧に収穫

また興味深い話として、桃は登場する時期によって一番美味しい部位が変わるそうです。
お盆前に収穫する品種は、お尻の方から成熟が進むため下部が甘く、お盆後に収穫する品種は、枝の付け根の方から成熟が進むため、上部が甘い傾向があるとのこと。
桃を食べる際は、品種と部位による味わいの違いにも注目してみてください。

桃

岡山の桃の終盤を飾る白皇は、きれいな乳白色で、とても甘くて美味しい、岡山の白桃らしい仕上がりになっています。

桃のシーズンもあと少しですので、ぜひ白皇をお試しください。