岡山の果実 豆知識
2024.2.9
岡山県の果物といえば、桃やぶどうを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。桃やぶどうは夏から秋にかけてシーズンを迎えますが、最近では、冬から春に旬を迎える新たな名産品が脚光を浴びています。その名も「晴苺(はれいちご)」。岡山で栽培されるこのいちごは、その美しい見た目と極上の味わいで、岡山の冬から春を代表する果物として定着してきています。
日照量の多い「晴れの国おかやま」で太陽をいっぱい浴びて栽培されていること。“くだもの王国おかやま”が生産する高品質な果物を「ハレの日」の贈りものや自分へのご褒美にしてほしい。そんな思いから、岡山の高品質ないちごを「晴苺」としてブランド化しました。
丹精込めて育て上げた高品質ないちごは、外観がつやのある濃い赤色で、果肉まで赤く、その存在感は一際目を引き、スイーツにした際にも彩りを添えてくれます。
また、大粒で味が濃く、甘さの中にほど良い酸味も感じられる、絶妙なバランスが魅力です。
いちごの生育には気温が深く関係しており、気温が下がるといちごの成長は遅くなります。ゆっくりと成長することで、糖分を溜める時間が長くなり、甘みの強い、濃厚な味になります。今回取材させていただいた農家さんからは「夏の猛暑の影響もあり、出荷のスタートが遅くなってしまいましたが、冬にしっかりと気温が下がるにつれて、味ものり順調に出荷できています。これから旬を迎えますので、ぜひ食べていただきたいです」とのことです。
岡山の誇る晴苺は、令和元年度から首都圏を中心に出荷を行い、今年で5周年を迎えました。都内の果物専門店やスイーツショップなどでは、特別な日に食卓を飾る商品として販売され、その美味しさは冬の風物詩となりつつあります。
晴苺は12月から5月にかけて出荷されますが、ピークの時期は2月から3月。出荷量があまり多くないため、桃やぶどうより見かける機会は少ないかもしれませんが、ぜひこの季節に岡山の贈り物「晴苺」を味わってみてください。