品質を守る要! 一つ一つに目を通す選果場

産地レポート

2023.8.9

桃が旬を迎え、たくさんの桃が収穫されている7月下旬。
岡山県総社市(そうじゃし)の桃の選果場(せんかじょう)を見学させてもらいました。

総社市の選果場の外観

選果場とは、収穫された果物の品質をチェックして出荷する場所のこと。
この日は総社市の各地で収穫された清水白桃(しみずはくとう)などの桃が集まっていました。

総社市から集まった桃を選果する選果場の様子

収穫された多くの桃が箱に入れられて運び込まれます。
ここでの作業はひと続きの流れになっており、大きく「選果」と「箱詰め」に分けられます。

まずは選果の作業から。

一つ一つチェックされる桃

運び込まれた桃は、一つ一つチェックして等級を分けていきます。
例えば家庭用であれば、小さな傷の有無よりも値段の方が気になりますが、大切な贈り物であればきれいな方がいいかもしれませんね。

秀と判定されたきれいな桃

また味わいをテストするために、いくつかサンプルとして食べますが、ベテランの方にもなれば、少し見て持つだけで品質が分かるとのこと。
人が味わうものだからこそ、数値だけでなく、人の感覚も大切にしているそうです。

丁寧に並べられた岡山の桃

チェックは何人もの方によって複数回行われます。
ここにも手間をいとわない細やかな作業がありますね。

選果を終えた桃は、丁重に箱詰めして出荷です!

箱に詰められ出荷を待つ桃

桃などの果物は自然のものであり、工業製品のように同じものにはなりません。桃の個性を目的に応じて生かすためにも、収穫してそのまま出荷するのではなく、こうした選果の作業が重要になります。
丁寧な品質管理の結果もあり、総社、そして岡山の桃は全国でも高い評価を受けています。
家庭用としても、贈り物としても、ぜひ岡山の桃をどうぞ!