産地レポート
2021.7.20
梅雨も明け、暑い夏がやってきました。
白桃はいよいよ本格的なシーズンとなり、これから8月の後半頃まで、入れ替わり立ち替わりさまざまな品種が登場します。
現在、岡山では続々と出荷を迎えていますが、そこで大切なのはしっかりとした品質の管理です。
今回は品質の管理と全国への出荷を担う「選果場」の様子を紹介します。
訪れたのは清水白桃発祥の地として知られる岡山一宮地区の「一宮中央選果場」です。
白桃は早朝から収穫が行われ、昼前にはトラックがひっきりなしにやってきて、品種ごとに分けて選果場に持ち込まれます。
最初の工程では箱に入った白桃を一つ一つ取り出し、目視で形や傷を判断して、品質ごとに分けていきます。
衝撃を受けると傷んでしまうため丁寧に取り扱い、転がらないようにお皿に入れて次の工程へ進みます。
続いては、大きさを判定するために重さを計測し、光センサーにより桃に傷つけることなく糖度を測ります。
お皿の側面にはバーコードがありますが、実はそれぞれの桃のデータを記録しています。
記録されたデータを読み取り、評価に応じて決められた場所へ流れていきます。
白桃は大きさやランクによって非常に細かく分類されており、それぞれの用途や需要によって選ぶことができます。
そして人の目による最終的な確認を行い、丁寧に箱に詰めて、梱包を終えると出荷です!
機械化が進み、数値として記録できるようになったことで、効率的で正確な品質の判定が可能になりましたが、桃では見た目の印象や香り、食味といった人の感覚による要素も欠かせません。
機械に加えて人の感覚を大切にし、収穫の段階から選果場で出荷されるまでに、何重にも人の目を通すことで確かな品質を実現しています。
白桃は鮮度が命です。
品種によっては旬の時期が1週間ほどしかない中、たった1日で収穫から品質管理、出荷まで行い、鮮度と品質を両立した白桃を日本各地にお届けしています。
ぜひ旬を迎えた白桃を味わってください。