産地レポート
2021.7.14
ぶどうは夏から秋の収穫に向けて、房の形を整えるなど、慌ただしく作業が進んでいます。その一方で将来を見据え、新しく木を植えたり、古い木を植え替えたりもしています。
写真は5月下旬と6月下旬の若木の様子です。
このぶどうの木は、今年の3月下旬から4月にかけて植えられたもので、最初は小さな苗木だったことを考えると、どんどん成長していることが分かります。
ですが、現在ぶどうを実らせているような木はさらに大きく、葉や枝も数多くありますね。
ここまでの大きさに成長するためには、どのくらいの時間が必要だと思いますか?
一般に、3年ほどで収穫ができるようになり、5〜6年で十分な大きさに成長するといわれています。
ぶどうはつる性の植物で、大きく成長するためには、つるを伸ばす場所が必要です。植えて伸びるのを待つだけではなく、ぶどう棚を整備し、しっかりと伸ばせるように手入れを行います。
ちなみに、写真で木の周囲に敷かれているものは茅(かや)です。
茅を敷くことで雑草が生えることを防ぎ、土地を湿潤に保って、木の成長に必要な水分を吸収させることができます。
ぶどうの木は20年〜25年ほどで少しずつ植え替えが必要になります。良いものを作り、品質を上げることも大切ですが、同時に未来につなげるための取り組みも欠かせません。