黄緑と黒と赤の宝石

岡山の果実 豆知識

2021.6.17

ぶどうは世界的に人気の果物で、いろいろな方法で楽しまれています。そのまま食べることはもちろん、ワインなどの加工品としても広く浸透していますね。
種類もとても多く、さまざまなぶどうが思い浮かびますが、全部でどれくらいの品種があると思いますか?

ぶどう

なんと、ぶどうは世界で1万以上の品種があるといわれています。膨大な数ですが、大きく分けて黄緑と黒と赤の系統に分類できます。
岡山で育てているぶどうには、それぞれどんな品種があるか見てみましょう。

黄緑色をした品種には「シャインマスカット」や「マスカット・オブ・アレキサンドリア」が挙げられます。
シャインマスカットは、甘く香りが良く、種がなく皮ごと食べられ、スイーツ作りにも用いられるなど、近年人気の品種です。

一方のマスカット・オブ・アレキサンドリアは、栽培の歴史が130年に及ぶ伝統的なぶどうで、全国のマスカット・オブ・アレキサンドリアの95%が岡山県で生産されています。一般にマスカットといえばこの品種を指します。皮は薄くて渋みがなく、皮ごと食べられるのが特徴です。

シャインマスカット

シャインマスカット

マスカット・オブ・アレキサンドリア

マスカット・オブ・アレキサンドリア

黒色では、「ニューピオーネ」と「オーロラブラック」です。
ピオーネとニューピオーネの違いは一般的に種の有無で、種があるものがピオーネ、種がないものをニューピオーネと呼ばれています。
オーロラブラックは岡山で誕生したオリジナルの品種で、美味しさや食べやすさに加え、日持ちが良い特徴があります。どちらも種はなく、果肉が大きくて食べ応えがあり、甘くて美味しい品種です。

ニューピオーネ

ニューピオーネ

オーロラブラック

オーロラブラック

赤色には、紫苑(しえん)という品種があります。
出回る数は少な目ですが、冬に入ってもお店に並んでいます。見た目、美味しさ、食べやすさのそろった贈り物としてもぴったりな品種です。

紫苑

紫苑

色とりどりの品種があり、つややかな美しさを持つぶどうは、さながら宝石のようです。
ですが、見た目を整えるのは簡単なことではありません。ちょっとした衝撃で傷が付くこともあるため、作業ではとても丁重に扱い、うっかり頭をぶつけないように注意しながら歩きます。
 
岡山のぶどうは、たくさんあるぶどうの中から選ばれた、まさしく粒揃いの品種です。6月は、加温栽培によるニューピオーネやシャインマスカット、マスカット・オブ・アレキサンドリアが楽しめる季節です。

主な品種の食べ頃については、以下もご参照ください。
桃とぶどうを楽しめる時期 >