美味しさへのこだわり

歴史の中で高い評価を得てきた
岡山の桃とぶどう

岡山にはたくさんの果物があります。
中でも、全国で高い品質の評価を受けているのが「桃」と「ぶどう」です。

桃には、岡山を発祥とする「清水白桃」をはじめ、多種多様な白桃があります。気品さえも感じられる美しい白桃は、非常に香りがよく、果汁たっぷりの滑らかな舌触りで、上品な甘さを味わえます。岡山は、日本でも有数の白桃の産地です。

そして岡山のぶどう作りの歴史は、およそ130年以上前。「マスカット・オブ・アレキサンドリア」という品種の栽培から始まります。雨に弱く、高温・乾燥を好む性質から、日本での育成が難しい品種といわれていましたが、全国に先駆けて産地化に取り組み、日本一の生産地になりました。今では、岡山で育てられるぶどうはたくさんの品種に増えましたが、いずれも高い糖度にきれいに整った形など、高い評価を得ています。
さまざまな品種の栽培に成功しているのも、マスカット・オブ・アレキサンドリアで培った技術があってのことです。

  • 清水白桃
  • マスカット・オブ・アレキサンドリア

「晴れの国」と呼ばれる
恵まれた気候

なぜ岡山にこれらの果物が根付き、高品質な仕上がりが可能になったのでしょうか。
まず挙げられるのは、気候条件です。岡山は「晴れの国」と呼ばれ、日本でも有数の日照時間を誇り、風光明媚な瀬戸内に面した温暖で穏やかな気候です。
美味しい果物が育つためにも、非常に恵まれた環境です。そして糖度を測る光センサーなど、品質を管理するための機械設備もそろっており、人目による丁寧な確認も行うことで、味も見た目も高い品質に仕上げられています。

栽培風景

比類なきこだわりと
クラフトマンシップ

こうした気候や品質管理はもちろんですが、なんといっても一番は、農家の方のこだわりです。白桃は非常に繊細な果物ですので、膨大な数の実に一つ一つ樹上で袋をかけて、日光や厳しい環境から守ります。桃への栄養の配分を考慮し、何度も行う剪定(せんてい)や摘果(てきか:果実の間引き)から、袋の色に至るまでこだわります。
ぶどうに関しては、歴史に裏打ちされた独自の技術で木や枝を管理し、実の数や形を一つぶ一つぶ手で整えるなど、気の遠くなるような作業を繰り返します。

袋かけ
  • 袋かけ
  • 摘果

作品のごとく作り上げた果実は、
時にアートと呼ばれる

岡山の農園の様子を実際に見ると、品質を高める技術を磨き上げ、実の一つ、粒の一つにとことんこだわる姿勢に驚きます。言わなければ知る由もない、細かな部分にまで注がれる気遣い。果物を作るのにそこまでするのかと。
神は細部に宿るという言葉がありますが、その作業はさながらアートであり、一つ一つが丹精込めて作り上げた芸術作品のようです。

しかし、それこそが岡山の桃とぶどうの最大の特長です。少しでも良くするために一切妥協せず、なみなみならぬ情熱を注ぐからこそ、全国に誇る高い品質を実現しています。

畑の風景

本サイトの「岡山の果物だより」のコーナーでは、産地の様子から桃やぶどうの豆知識までご紹介していきますので、ぜひご覧ください。