ベテランの木と若手の木

産地レポート

2024.10.15

岡山のぶどう農園を訪れると、一面に枝を伸ばした木々が立ち並ぶ光景に出会います。

壮大なぶどう農園の景色ですが、ここまでの大きさに育つのにどのくらいの年月がかかったのか、またぶどうは一体どれほどの年月、実をつけられるのか気になりますね。

たくさんのぶどうが並んだ農園

農家の方によると、だいたい20年が目安だそうです。
大切なのは収穫量のバランスで、収穫量が減少し始めると新しい木への植え替えを検討するといいます。
育つままに任せるのではなく、いつ頃の木で、生産量はどうか、しっかりとした管理が必要ですね。
もしかすると立派な大きさの木は、20年以上の歴史があるのかもしれません。

大きく育っているぶどうの木

とはいえ一度にすべての木を植え替えるわけではありません。
植えてから実をつけるまでに数年はかかるそうで、安定した生産を維持するため、少しずつ新しい木を植えて、入れ替えています。
若手とベテランの両方が欠かせないということですね。

農園には今年の春に植えられたばかりの木がありました。

春に植えられたばかりのぶどうの木

まだ1年もたっていませんが、その成長の早さには目を見張るものがあり、枝はしっかりと伸びて青々とした大きな葉をつけています。

このように、ぶどう農園ではうまく世代交代が行われています。
ベテランの木が豊かな実りをもたらす一方で、若手の木が着実に成長を遂げていく。
この循環が、岡山のぶどう栽培の長い歴史を支えてきました。
次世代の木も順調に育ってきています。これからの岡山のぶどうも楽しみですね。

立派に育っている岡山のぶどう