今年の出来栄えは?豊永ぶどう集出荷場

産地レポート

2024.10.1

9月中旬、岡山県新見市の豊永ぶどう集出荷場を訪れました。

岡山県新見市の豊永ぶどう集出荷場の外観

ここでは地域で採れたぶどうが集まり、品質のチェックと出荷が行われます。
今年のぶどうはどんな出来栄えなのでしょうか?
藤本センター長にお話を伺いました!

豊永ぶどう集出荷場の藤本センター長

「今年は天気もよく、良い出来栄えになっています。しっかりと糖度が上がり、甘くておいしい仕上がりです。台風の影響も少なかったですね」
選果場にはたくさんのぶどうが次々と運び込まれ、まさに豊作の予感!

たくさんのぶどうが次々と運び込まれる

しかし、今年の猛暑はぶどうにも少なからず影響を与えているようです。
「猛暑が続いたため、夜間の気温があまり下がらず、色付きは少し遅れています。これはどうしても自然に任せるしかありません」と藤本センター長。

ただ、色付きは味わいにはあまり関係ないそうです。むしろ、十分な日照で糖度が上がっているとのこと。今年も期待の出来栄えですね!

この選果場で扱っているぶどうに尋ねると、
「ここで扱っているのはピオーネが8割で、シャインマスカットが2割弱ほど、そしてそれら以外にもさまざまな品種があります」

箱に詰められたピオーネとシャインマスカット

ピオーネといえば岡山が生産量で全国一位を誇るぶどうですね。ですがピオーネとシャインマスカットだけじゃありません。
例えばオーロラブラック、クイーンニーナ、安芸クイーン、瀬戸ジャイアンツ、翠峰(すいほう)、雄宝(ゆうほう)などの品種があるそうです。
新しい品種もあるそうで、どんな味わいなのか気になるところです。

多種多様なぶどう品種が扱われている

ぶどうはいろいろな品種がありますが、どこでも同じように育つわけではないそうです。
「品種は産地によって相性があります。良い品種だからといって必ずしも定着するとは限りません」
土地の気候や土壌によって、ぶどうの育ち方も変わる。こうして地域ごとに個性が生まれるのですね。

では、おいしいぶどうを届けるために、どんな工夫があるのでしょうか?
次回は、品質管理の秘密に迫ります!