7月中旬のシャインマスカット

産地レポート

2023.7.20

シャインマスカットといえば、その甘み、香り、食べやすさで知られる人気のぶどう品種ですね。
一口にシャインマスカットといっても、屋外で育てる「露地栽培」と、ビニールハウスやガラスハウスなどで、気温を調整して育てる「ハウス栽培」の2つがあります。

現在はそれぞれどのような状態なのでしょうか。
今回は、露地と加温ハウスで育てられているシャインマスカットについてご紹介します!

まずは露地で育てられているシャインマスカットから。
露地栽培での収穫時期は9月頃と、もう少し先の予定です。
現在はしっかりと袋がかぶせられており、中の様子は見られませんが、まだまだ成長途中です。
露地栽培ではぶどうの木を守るように雨よけが付いていますが、さらに袋を掛けることで果実をしっかり守っています。

袋を掛けて雨や虫から守られるシャインマスカット

一方、加温ハウスで育てられているシャインマスカットは、収穫の真っただ中。
この園地では7月11日から収穫が始まっています。房の形は美しく整えられ、さらに1粒1粒がとても大きく、1粒当たり20gを超えているのではないかというほどの立派さです。

大きく育ったハウス栽培のシャインマスカット

晴れの国岡山で、太陽をたっぷりと浴びて大きく成長していますね。
また写真のように袋や笠をかける理由ですが、太陽は成長に欠かせない一方で、直接日差しが当たると実が日焼けしてしまうためです。

もちろんこれだけでなく実の育つ環境や生育状況に応じて、さまざまな作業が行われています。
生育が始まったばかりの頃には、余分な実を落とすことで、大きさと味わいのバランスが良くなるように調整します。
そして実が大きくなれば、粒がお互いをつぶさないように手を加えて位置を整えます。
とても細かい作業ですが、こうした積み重ねがシャインマスカットのおいしさや美しさを一層引き立ててくれるのです。
一粒一粒に、育てる方々の情熱が詰まっていますね。

笠によって日光から守られるたくさんのシャインマスカット

今年もシャインマスカットが、店頭に並びはじめました。
収穫がピークを迎えるのは9月ごろで、そのほかにもピオーネやオーロラブラックなど、夏から秋にかけて続々と登場します。
おいしさと外観の良さを兼ね備え、家庭用としても、贈り物としてもおすすめです。丹精込めて育てられた岡山のぶどうをぜひご賞味ください!