5月上旬のぶどう。その1
間もなくシーズン到来!

産地レポート

2023.5.24

岡山の桃とぶどうは、今年もシーズンを迎えようとしています!

5月上旬、夏に向かって次第に暑くなり始めたこの季節に、岡山県農林水産総合センターを訪れました。
本センターは変化する社会において、文化の伝承、技術の開発、担い手の育成など、多様な側面から岡山の農林水産業を支える機関です。
施設では桃やぶどうはもちろん、野菜などのさまざまな農産物が育てられています。

それでは早速、ぶどうの生育の様子をご紹介します!

まずはシャインマスカットから。
敷地内にはぶどうのハウスがあり、ここでは加温のシャインマスカットが育てられています。

岡山県農林水産総合センターにあるハウス

ハウスと聞くと、蒸し暑いイメージがあるかもしれませんね。
しかし内部は意外にも涼しくなっています。

ハウスにはファンが設置されており、気温が高くなると自動的に運転するそうです。
さらに写真のぶどうの木は9年目のもので上部一面に葉が生い茂り、日光が直接当たりません。

ハウス内部に広がるシャインマスカットの木

ぶどうの木より上では33度あったのに対し、下では28度と、5度も違いました。
人にもぶどうにも適度な気温が大切ですね。

太陽をたっぷりあびて育つシャインマスカットは、写真のような成長具合でした。

大きくなりつつあるシャインマスカット

見たところすでに大きくて立派な房に見えますね。
しかし収穫を迎えるのは7月上旬です。
まだまだ育ち、隙間が見えなくなるほど大きくなります。

この時期に大切なのは、成長に向けた房の調整です。
奥の粒を手前に引き出し、隣り合った粒の位置を変え、お互いにぶつからず、きれいな形になるように微調整します。
大変なのは、房と粒の一つ一つに手を入れること。
実を傷つけない職人の技術と、手間をいとわない根気が求められる作業です。

シャインマスカットと枝の様子

次回はピオーネとオーロラブラック、そして露地のシャインマスカットの様子を紹介します!