産地レポート
2023.2.7
瀬戸内の温暖な気候を誇る「晴れの国」岡山。
岡山県では恵まれた条件を生かして、さまざまな農産物が育てられています。
代表的なのは夏から秋にかけて旬を迎える桃とぶどう。
清水白桃やマスカット・オブ・アレキサンドリアに代表されるように、岡山では長い栽培の歴史があり、たくさんの果物が育てられています。
そんな中、近年新たに注目を集めているものがあります。
それは、いちごです。
太陽に育まれ、美しい色と形、濃厚な甘さと香りに優れた岡山県のいちごを「晴苺(はれいちご)」としてブランド化。
晴苺は、口いっぱいに広がる濃厚な甘みと、甘みを引き立てる程よい酸味があり、果皮は濃い赤色で、果肉まで赤いことが特徴です。
桃やぶどうに続き、冬から春にかけて岡山の農産品を赤色で彩ります。
今回は岡山県のいちごのハウスにて、生育の様子を取材しました。
大きなハウスでは一面に青々とした葉が広がり、色付きつつあるいちごの様子を見ることができました。
よく見ると、あちこちで白くてかわいらしい花が咲いていることが分かりますね。
実はハウスの内部ではミツバチが飛んでいて、花から花へ、花粉を運んでいます。
一見なんてことのない自然の光景ですが、ミツバチが花のまわりをクルクルと飛び回って、うまく受粉を行ってくれるおかげでいちごが実るそうです。
きれいな形のいちごを育てるためには、ミツバチの力が欠かせません。
花が咲いてから収穫までは、30~40日くらいかかるといいます。
この間に実はしっかりと大きくなり、甘く美味しく、鮮やかな赤色に育ちます。
特に気温が低い3月くらいまでは、赤くなるのに時間がかかるため、より味わい深いいちごが収穫されるそうです。
農家の皆さんも、ぜひ今の時期のいちごを食べてほしいとのことでした!
おいしいいちごの選び方は、赤色が濃くハリのあるものを選ぶことだそうです。
ぶどうについても色が濃く、ハリがあるものがおすすめといわれていますので、通じるところがありますね。
岡山の晴苺は、12月~5月末までの約6カ月間、長期にわたって出荷されます。
出荷がピークを迎えるのは、これからの2月、3月の2カ月間です。
晴れの国岡山で育つ、甘くて大きな新しい冬の名物。
特別な「ハレの日」にぴったりな晴苺をぜひお試しください!