ぶどうの品質を守る選果場 後編

岡山の果実 豆知識

2022.10.28

出荷前に品質をチェックする選果場(せんかじょう)。
ここに集められたぶどうは、どのような方法でチェックされるのでしょうか?
前回に続き、JA晴れの国岡山「びほく中央ぶどう選果場」で、あまり見られない「選果」の様子をご紹介します!

ぶどうの品質を守る選果場 前編
https://okayama-craft-fruit.com/news/2022/10/18/588/

JA晴れの国岡山「中央ぶどう選果場」

この日、施設にはたくさんのぶどうが運び込まれていました。

中央ぶどう選果場には、選果の基準を均一化し、効率を上げる最新設備が導入されており、昔に比べて選果の方法は大きく変わっています。
以前は運び込まれたぶどうを一つ一つ、目視で判断して等級を決めていたそうですが、現在はぶどうを運ぶラインと、大きな撮影の機械、入力端末等で成り立っています。

中央ぶどう選果場

これは色彩選別カメラと呼ばれるもので、この地域の選果場が全国で初めて導入しました。
ラインに並んだぶどうは、順番に機械の内部で撮影されていきます。
すると撮影された写真に基づいて、ぶどうが自動的に評価され、モニターに結果が反映されます。

モニター

設備の導入により個人の感覚による品質のばらつきが減り、作業の効率は大幅に上がったそうです。
もちろん最終的には人による評価の修正もあり、実際にぶどうを見て、機械の判定が正しいかまで総合的に判断します。

また、ぶどうは外観だけでなく、重さにも決まった基準があり、機械によって重量の計測も行われます。

ぶどう

自動化だけでも大きな変化ですが、情報の管理も劇的に変わっています。
以前は検査した結果は、手書きで伝票にまとめていたそうですが、現在は自動的に登録され、箱に貼られたバーコード付きのラベルで一元管理されます。
さらに情報は市場でも共有されるため、出荷時だけでなく出荷後にも、生産者や管理者の情報を確認できます。
ごまかしのきかない、責任を持った品質管理が行われています。

出荷

こうしてチェックを終えたぶどうは市場へと出荷され、皆さんの元へと届きます。

生育でのこだわりに加えて、品質を守るさまざまな技術と努力が、贈答品としてもぴったりな高い品質を支えています。

ぶどう贈答品 ぶどう贈答品