産地レポート
2022.6.29
梅雨真っただ中の6月下旬、「岡山県農林水産総合センター」を訪れました。
本格的な夏の入り口となるこの季節、ぶどうはどれほど成長しているのでしょうか。
前回の様子は以下で見られます。
・6月上旬 ぶどうの生育状況
https://okayama-craft-fruit.com/news/2022/06/15/411/
6月上旬の時点でも、ぶどうらしい形に成長していましたが、今はさらに大きくなっています。
まずはニューピオーネの様子です。
前回よりもさらに実が膨らみ、形も整ってきました。
ここまでくると、ぶどうの品種による形や大きさの違いが如実に表れていますね。
次は大粒の品種、オーロラブラックの様子です。
ニューピオーネに勝るとも劣らない大きさに育っていますね。
形も特徴的で、オーロラブラックはまん丸でかわいらしいフォルムになっています。
しかし、まだぶどうの粒には隙間がありますね。
収穫期のぶどうともなれば、奥が見えないほど実が大きくなります。
これからの成長が非常に楽しみですね。
そしてシャインマスカットの様子です。
ツヤツヤとした見た目からは、みずみずしさを感じられ、すでに食べたいと思うほど美味しそうに育っています。
シャインマスカットの出荷は、7月から11月ごろまで。
出荷に向けて糖度や見た目を仕上げていきます。
これからの作業として、まずはぶどうへの袋がけです。
ぶどうにとって雨は大敵です。
雨にぬれると病気になってしまうことがあるため、ぶどうの木をビニールシートのトンネルで覆い、さらに袋を掛けることでしっかりと守ります。
忘れてはならないのが枝の手入れです。
現在はどんどん実が大きくなる時期ですが、同時に枝も成長していきます。
すると伸びた枝の先に新しい実ができ、栄養が分散してします。
そのため定期的に枝を切り、選定した房に栄養が届くように調整します。
岡山で栽培するぶどうは、全てを自然に任せるのではありません。
木や実の状態を細かく把握し、培ってきた技術や経験を生かし、人の手を加えることで、より美味しいぶどうに育ちます。