来年に向けたぶどうの土づくり

産地レポート

2021.11.5

岡山のぶどうは、これから収穫を迎える品種もありますが、多くの品種では収穫が終わっています。
収穫を終えた農園では、来年の生育に向けてどのような作業があるのでしょうか。
前回に引き続き、三徳園に勤務しながらぶどうで新規就農を目指している松田さんに教えてもらいました。

「ぶどうの収穫後、まず行うのは土づくりです。たくさんの実を付け、体力を使ってしまったぶどうがしっかりと栄養を吸収し、快適に根を伸ばせるように土の環境を整えます」

実際に土づくりの作業を見せてもらえることに。松田さんは、不思議な形をした道具を手にされます。

ぶどう新規就農者の松田さん

「これは土を掘り起こすための特殊な農具です。このような農具や機械を使って土を掘り起こし、堆肥を混ぜていきます。またその際に、わざと根っこの先を少し切ることがあります。これによって新しい根がしっかり伸びるのです」

土を掘り起こすための特殊なクワ

きちんと管理しなければ土はやせてしまい、その上、固く締まって根の張りも悪くなってしまうといいます。土の性質によっても作業は異なるそうですが、美味しいぶどうづくりのために基本となる大切な作業です。

「それから冬になると、収穫量や品質を安定させるために、不要な葉や枝を切るせん定という作業もあります。岡山では短梢(たんしょう)せん定といって、伸びた枝を短く切る方法が主流です。大切な枝を切るため、全体のバランスを考えた上での、綿密な管理が求められます」

剪定(せんてい)

例えば写真の位置で、枝はバッサリ切ってしまうそうです。ぶどうに負荷を掛けないためにも、せん定はタイミングが重要とのことです。
次の年に向けた準備は早くも始まっています。