一粒一粒に手塩をかける

岡山の果実 豆知識

2021.9.10

ぶどう作りでは、一粒一粒を小まめに確認して、丁寧に育てています。
実のできはじめに、数を調整する摘穂(てきすい)という作業から収穫まで、常に一粒一粒に神経を尖らせます。

ぶどうを収穫する前の最後の作業が袋がけです。
ぶどうも白桃と同じく繊細な果物で、太陽に当たりすぎると実が焼けてしまい、雨に当たると病気になることがありますので、生育最後の段階になると一房ずつ袋がけを行っています。

摘穂(てきすい)

袋がけが終わると収穫までもう少しですが、最後の成長でお互いがぶつかってつぶれないよう、袋がけの前に粒を少しずつ並べ替え、形を整えていきます。一房ずつ、一粒ずつ行うため、非常に手間がかかります。しかし、きれいに並べることで粒の大きさも整い、軸から外れにくくもなるため、仕上げとして欠かせない作業です。

袋がけ

さらに、摘房(てきぼう)と呼ばれる房をまるごと落とす作業もあります。
摘房は、ある程度実が育ってからかなりの数を落とすため、せっかくもう少しで収穫なのに、と思いたくなりますが、やはり数が多いと味が落ちてしまうばかりか、共倒れになってしまうこともあるといいます。
自分で育てたものだからとためらわない、品質へのこだわりが重要だといえますね。

摘房(てきぼう)

岡山のぶどうは味わいもさることながら、農家の方の徹底した管理により、美しい形と見た目に仕上がっています。