産地レポート
2021.8.31
暑さのピークも過ぎ、秋が近づいているのを感じます。
そんな秋の味覚の一つといえば、ぶどうですね。
岡山では、加温栽培のぶどうが初夏から登場していますが、今は露地で栽培されたものが収穫の時期です。
今回は、岡山のぶどうの収穫と出荷の様子をお伝えします。
まずは成熟したぶどうの収穫です。
成熟度を確認しながら、落とさないよう慎重に切り取っていきます。
直接実に触れないように、軸は長めに残します。
収穫しているのはニューピオーネです。
緑色をしていた頃から成長し、色つやの良い黒色になっています。
ちなみに、このニューピオーネのように、黒い色をした品種では、表面が少し白っぽくなっていますね。
これはブルームや果粉と呼ばれるもので、ぶどうが自らを守るために出すものです。
ブルームには雨をはじいて病気を防ぎ、果実の水分を保つ効果があります。
気になる方もいるかもしれませんが、口に入れても問題ありませんし、元気なぶどうの証です。
しっかり付いているのは、新鮮で美味しいものだといえます。
そして収穫したぶどうは、一房ずつ品質をチェックします。
ブルームはすぐに落ちてしまうため、うっかり触らないように、気を付けながら作業を行います。
品質の確認を終えると、余分な軸を切り、丁寧に袋に入れていきます。
最後は、運ぶ際に実が傷つかないよう、緩衝材で保護して箱詰め。これで出荷です!
収穫は、一度に全てのぶどうを切り取るのではなく、成熟具合や糖度の乗り方などを見ながら時期を分けます。
ニューピオーネの他にも、オーロラブラックから、シャインマスカットやマスカット・オブ・アレキサンドリア、初冬の紫苑(しえん)まで、これから続々と登場しますのでお楽しみに。