岡山の果実 豆知識
2021.8.20
美味しい桃とはどのようなものでしょうか。
簡単に答えの決められない問いですが、一般的に美味しい桃というと、甘いものを思い浮かべるかもしれませんね。
もちろん糖度は重要な要素ですが、美味しさを決めるのはそれだけではなく、その他のさまざまな要素が合わさって桃の味わいを作っています。
今回は岡山の白桃で、ぜひ注目してもらいたい特徴を紹介します。
まずは岡山の白桃の代名詞ともいえる、美しい見た目です。
成熟期に一つ一つに袋がけをして守られた桃は、大きな傷もなく、太陽に当たっていないため、皮は赤くなることなく白いままです。
この特徴は食感にも関係しています。
太陽に当たらないことで繊維が太くならず、滑らかでとろけるような食感を生み出しています。
そして食べる際には、食感に加えて、甘さとジューシーな果肉にも注目です。
岡山の白桃は糖度が高く、酸味の少ない品種が多くなっています。
さらに品種による特徴だけでなく、農家の方による適度な水分の管理や成熟の調整によって、一口食べるとみずみずしい果肉から上品な甘さが広がります。
何より忘れてはならないのが香り。
果物を食べるとき、あまり香りを気にすることはないかもしれませんね。
しかし清水白桃など、岡山の白桃には甘い香りの成分が多く含まれており、手に取っただけでも桃の良い香りが分かるほどです。
岡山の桃は、糖度などの数値だけでは分からない、香りや食感にもこだわっています。
結果だけを見ると当たり前に思えますが、その裏側には、少しでも美味しい桃に仕上げるための数々の作業があるのです。
食べる際には、まずは白桃ならではの見た目や香りを楽しむのもおすすめです。
ただ、桃はとても繊細で、少し触っただけでも傷んでしまうため、取り扱いには十分な注意が必要ですね。