さきがけとなる白桃が登場

産地レポート

2021.7.1

6月下旬、岡山の桃の農園では、さきがけ白桃という品種が収穫・出荷を迎えていました。
これは「さきがけ」という名前が表す通り、いわゆる岡山らしい白桃の中で最も早く登場する品種で、みずみずしくて柔らかい果肉が特徴です。
訪れたときは収穫のタイミングを確認しているところでした。

さきがけ白桃

白桃は非常に繊細で、収穫の判断が難しい果物です。
収穫が早すぎて熟していないのは良くないと想像がつきますが、一方で遅れるのも良くありません。日本全国に届けることを考えると、収穫の時に完全に熟していると、出荷して届けられる頃にはだめになってしまうかもしれないのです。

生育の具合を見ながら、皆さんの手元に届く時にちょうど熟すという、出荷後のことも考えて収穫日を決めます。旬が短い白桃だからこそ、1日で状態が変わってしまうことを念頭に置き、少しの時間を大切にして作業を進めていきます。

白桃

また「白桃」とひとまとめに言っても、品種によって成長や収穫の時期は異なります。
そのため複数の品種を育てている場合、作業を同時に進めなければなりません。
時期が重なると、ある白桃に袋がけをしながら、別の白桃の収穫をすることもあるといいます。

白桃に袋がけ

もう少しすると本格的な白桃のシーズンです。
白桃は日々変わる果物ですので、ぜひこまめにチェックしてみてください。